不動産売却のポイント

points of sale

不動産の売却は高額な取引です。売却に際しては査定のご依頼から媒介契約や売却活動等、実際に物件の売却が完了するまで、しっかりと売り主様のサポートを行ってまいりますが、売り主様の方でも売却のフローを知っておくと円滑に進みます。

不動産の査定時に気をつけていただきたいポイントをご紹介します。査定評価を上げるためのコツを知って、売却活動を有利に進められるようにしましょう。

不動産査定の流れ

不動産を売却しようかお悩みの方は、まずは今売却すればどれくらいの価格で売れそうか物件価格を査定してもらいましょう。査定価格をもとに売り出し価格を決めることで、売却をスムーズに進めることができます。

こちらでは、当社へ不動産査定のご依頼を受けてからの流れをご説明します。当社では無料査定を承っております。査定を依頼したからといって、売却しなければいけないわけではありません。物件の売却をお考えの方は、お気軽にご依頼ください。

【1】依頼前の準備

査定のご依頼をいただいた場合、次の情報を確認させていただくことがあります。事前に整理しておいていただけますと、スムーズに査定を進めることができます。また、確認しておきたいことなどがあれば、質問漏れがないようにメモなどを用意しておくとよいでしょう。

●物件の所在地
●物件の種類（更地、一戸建て、マンション、駐車場、賃貸アパートなど）
●物件の状況（居住中、空き家、賃貸中など）
●物件の面積（土地面積・建物面積、マンションの場合は専有面積）
●物件の築年数
●ご売却の予定時期
●物件の名義人

【2】査定の依頼

お電話・メールフォームなどで、無料査定をご依頼ください。ご依頼いただいた際は、こちらからも確認させていただきますが、事前に整理した情報をきちんとお伝えください。なお、査定の依頼をご近所やご家族に知られたくない場合には、あらかじめお伝えください。

【3】査定の実施

物件の状況や周囲の取引状況、市場価格など様々な要因を分析して、査定を行い査定価格を出します。他人に知られたくない場合には、依頼者のご意向に配慮し、プライバシーを厳守します。

【4】査定結果の報告

査定が完了しましたら、評価した査定価格を報告します。報告書に記載された査定の情報を確認して、不明な点があればご納得いくまでご質問ください。

査定評価をよくするコツ

査定によって算出される査定額は、売却価格ではありません。査定額を基準に市場の傾向を考慮し、最初の売却価格を決定していきますので、評価はできるだけ高くなることが望ましいです。評価が高い物件というのは、土地や家の購入を検討している買手とって魅力的かどうかがポイントになります。

物件を査定してもらう場合に、どんな点が高評価になるか査定評価のポイントを知っておきましょう。

査定で評価されるポイント

周辺環境	商業施設や公共交通機関、学校、病院などの周辺環境が整っていると、査定アップのポイントになります。
日当たり	南向きのひな壇の土地など、日当たりのよい物件は高評価となります。
土地の方位	土地に接する道路の向きによって評価額が変わってきます。北面道路よりも南面道路のほうが高評価です。また左右・前後を建物に挟まれた土地よりも、角地が好まれます。
土地の形	土地の形が斜めだったり細長かったりすると、建物の設計に制限が生じます。設計の自由度や日照時間の関係から、長方形に区画された土地が高評価となります。
間口や幅員	家を建築することから考えると、4メートル以上幅員がある道路に面していることが理想的です。できれば5～6メートルの道路に面しているとよいでしょう。
状態	更地を売却する場合には、不要な物や廃棄物が残っていると評価が下がってしまいます。また古家や物置などが設置されたままだと撤去費用が必要となるので、購入者にとっては早期に決断できないこともあります。
社会的な状況	増税が予定されているなど、社会的な要因が販売価格に影響することがあります。購入を急ぐ買手が増えると、より高い価格で取引が行われるようになります。

条件が悪いといってもあきらめないでください！

上記のような条件が悪く、一般的には査定が低い場合でも、工夫次第で買手の目に魅力的に映ることがあります。

たとえば北側が道路に面している土地の場合、北向きの玄関となってしまいますが、その反面、南側にプライバシーを確保した庭を配置することができます。また吹き抜けや天窓を設置することで、明るさを補うことも可能です。

あるいは、道路に面していない土地は不便そうに見えますが、一方ではプライバシーが守られている土地です。周囲が建物に囲まれてしまいますが、設計次第では、道路からの騒音が少なく静かで魅力的な家となります。

さらに傾斜地に建っている家の場合、基礎工事は割高となってしまいますが、設計次第で眺望がよく日当たりのよい家を実現できます。このように一般的に査定が低くなってしまうような土地に建設された家でも、住宅性能によっては査定を高くすることも可能なのです。

査定価格をアップさせるには？

不動産の査定では、物件の周辺環境や状態など対策が難しいことのほかに、売り主様の心がけによって評価をアップさせることも可能です。不動産取引では大きな金額が動くため、査定評価によっては何十万円といった差がついてしまいます。ここでは、お客様の理想とする価格で売却できるように、査定評価を上げるためのポイントをご紹介します。

まず注意したいのは、売却したい物件の状態です。同じ間取り、同じサイズの物件でも、買手にとって印象が悪ければ査定が低くなってしまいます。「多少高くても購入したい」と買い主様に思わせるように、物件の状態を整えておくことが重要です。

生活臭やペット臭	住み慣れている住民にとっては気づきにくい点です。不快に感じられる臭いがあると、評価が下がってしまいますので、清掃をしっかり行いましょう。場合によっては業者に依頼するのも手です。
水回りの美しさ	トイレやキッチン、お風呂などの水回りをきれいにしておきましょう。汚れていると不潔に思われて、査定額にも響いてしまいます。水垢やカビ汚れなどを除去し、清潔な状態にしておくことが大切です。
インテリア	購入希望者が購入後のイメージを持ちやすいように、インテリアを置いた状態にしておくとよいでしょう。「今すぐにでも引っ越してきたい」と購入者に思わせるのがコツです。

重要な点は、不動産取引は人間対人間の取引ということです。売手の態度によっては、評価に差が出てしまうこともあります。いくらよい物件でも、対応がよくないために買い手側に「この相手とは取引したくない」と思われてしまうリスクもあるのです。高額な取引となればなおさらでしょう。

「この人の売る物件なら安心して購入できる」と買手に思ってもらえるように、誠実な態度で売却を行いましょう。なお、売却条件がコロコロ変わるようだと、相手から信頼もしてもらえません。一貫性がある対応で売却を行うことで、買手側も誠実に応えてくれるでしょう。